はじめに(空間噴霧のメリット)
『プーキープロケア」は、空間全体を消臭したり、浮遊しているアレル物質(花粉・ダニなど)を継続的に低減することができます。
また、空間中にあるモノの表面(床面や壁面なども含む)の付着細菌・付着ウイルスなどを軽減することが可能です。
室内空間の微生物の数は、固体表面の方が空中の浮遊細菌・浮遊ウイルスよりもはるかに多く、付着菌は換気で除去することはできません。空間噴霧は、この除去できない付着菌・付着ウイルスを継続的に低減することができます。
浮遊しているニオイ成分やアレル物質を低減しながら、固体表面の付着菌・付着ウイルスを同時に除菌・除去できる点が空間噴霧の大きなメリットと言えます。
空間噴霧の作用原理と有効性
揮発した次亜塩素酸は、落下してくる微細粒子に吸着・吸収され、また揮発します。これを繰り返すと、床面から天井に向けての濃度勾配(濃度の層)ができ、気体状の次亜塩素酸の濃度は、床面が高く、天井に向かうほど低くなります。(図1)
図1は、90m³(90立方メートル)の空間中で、次亜塩素酸濃度50ppm・pH5.8の次亜塩素酸水を噴霧した場合の、濃度勾配を示しています。
図1に示す濃度が、どのくらい低い値かと申しますと、労働安全衛生法の基準および日本産業衛生学会による塩素ガスの許容濃度が0.5ppm(=500ppb)ですので、空間中に層をなしている7~20ppbという濃度は、非常に低い濃度であることがわかります。
(ここで、塩素ガスの許容濃度を安全性の基準としておりますのは、塩素ガスは、生体の水と反応して次亜塩素酸に変化し生体に作用しますので、次亜塩素酸の生体への影響は、塩素ガスの作用濃度から推し量ることが理にかなっています。)
室内空間における次亜塩素酸の濃度の測定事例1
(超音波噴霧器による通常噴霧)
会議室:90m³, 無人,閉扉,気流撹拌なし ・・・ 通常の使用を想定
弱酸性次亜塩素酸水溶液(pH5.8, 50ppm)を2時間噴霧(霧化量300mL/h;風量3.0m³/h)
出典:「次亜塩素酸水溶液の効能・空間噴霧の効果と安全性」
三重大学大学院 生物資源学研究科 教授 福崎 智司
低濃度の気体状次亜塩素酸(10~15ppb)でも、25m³(25立法メートル)の空間に2時間ウイルスが暴露されると、ほぼ検出できないところまでウイルスが減ることが実験より分かっています。
また、弊社が公的機関に依頼して行った浮遊細菌・浮遊ウイルスの低減試験(25m³の空間で『プーキープロケア』を噴霧する試験)におきましても、30分ほどの噴霧で十分な低減が確認され、有効な結果を得ることができました。
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※実際の効果は、お部屋の状態や噴霧する次亜塩素酸水の濃度・噴霧量・噴霧時間等のご使用条件によって大きく異なります。
空間噴霧の安全性について
次に、空間噴霧の安全性についてですが、どんなに過剰に噴霧しても、次亜塩素酸濃度が上昇し続けて危険な状態になるわけではありません。
狭い空間で、高濃度かつ大量に噴霧しても(つまり、過剰噴霧をしても)、あるところで微細液滴濃度と気相濃度が平衡状態に達してしまい、濃度があがらなくなるのです。(図5)
室内空間における次亜塩素酸の濃度の測定事例2
(超音波噴霧器による過剰噴霧)
1m³空間, 無人,閉扉,気流撹拌なし ・・・ 過剰噴霧を想定
弱酸性次亜塩素酸水溶液(pH5.0, 100ppm)を1時間噴霧(霧化量150ml/h;風量2.2m³/h)
出典:「次亜塩素酸水溶液の効能・空間噴霧の効果と安全性」
三重大学大学院 生物資源学研究科 教授 福崎 智司
図5では、1㎥(1立方メートル)というとても狭い空間で噴霧していますが、濃度は120ppbから上がらないことが実験よりわかっています。
この120ppbという濃度もまた、前述の労働安全衛生法の基準および日本産業衛生学会による塩素ガスの許容濃度である0.5ppm(=500ppb)よりも低い値です。つまり、たとえ誤って、結露を起こすほどの過剰噴霧をしてしまっても危険な状態にならないことが確認されているのです。
≪まとめ≫
上述のことから、次亜塩素酸水溶液の空間噴霧が、効果(有効性)と安全性の両面において、科学的に検証されていることがお分かり頂けるものと思います。安心して弱酸性次亜塩素酸水溶液『プーキープロケア』を空間噴霧にご使用頂ければと思います。
詳しくは、こちら「次亜塩素酸水溶液の効能・空間噴霧の効果と安全性」
(三重大学大学院 生物資源学研究科 教授 福崎 智司)をご覧ください。
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